大阪市は、夢洲の観光外周道路となる「夢洲環状1号線」などの新設に向けた詳細設計に着手する。委託先を決める一般競争入札を行い、中央復建コンサルタンツ(大阪市東淀川区)を審査順位1位とした。入札額は6718万9000円だった。納期は2021年3月31日。
今回委託する業務では、夢洲の観光外周道路となる▽夢洲環状1号線▽夢洲環状2号線▽夢洲中央線―の詳細設計を行う他、夢洲駅前広場の整備に向けた基本計画を検討する。
観光外周道路は夢洲のほぼ中央に四角形で整備する。夢洲環状1号線は、四角形の上辺と左辺の部分。整備延長は約1240b、幅員は30b(6車線)。夢洲環状2号線は、下辺部分で整備延長は約810b。幅員は30b(6車線)を予定。夢洲中央線は右辺部分で、整備延長は約520b。幅員は34b(8車線)を予定している。これらの道路整備工事は21年度に発注し、24年度までの4年間で施工する方針だ。予備設計は全日本コンサルタント(大阪市浪速区)が担当した。
この他、夢洲のほぼ中央に設置を予定する(仮称)夢洲駅の駅前広場を整備する。面積は1万平方bを想定し、夢洲の玄関口としてシンボル性の高い空間とする予定だ。21年度以降に基本・実施設計に着手する。工事の発注時期は未定としている。
市では、夢洲整備関連で20年度当初予算に75億6000万円(19年度当初予算=57億1800万円)を計上しており、土地造成工事を進める他、高架道路迂回路の整備工事や、観光外周道路整備、幹線道路の6車線化に向けた詳細設計などを実施する予定だ。
提供:建通新聞社