農林水産省は、2020年度当初予算による岐阜県内に配分する公共事業箇所別予算額を公表した。このうち20年度に事業着手するのは直轄事業が中津川市の猿沢復旧治山など8件で、補助事業が郡上市の長滝農業競争力強化農地整備など33件の計41件となった。
直轄事業で20年度に着手するのは、全て林野公共事業となり農業農村整備事業はない。内訳は、復旧治山が6件で流木防止総合対策が2件となる。
主な事業を見ると復旧治山では、中津川市の猿沢(渓間工13基と山腹工0・6f)で事業費として8500万円(全体事業費3億3700万円)を計上した。この他、下呂市の若栃(日面谷)(渓間工5基、山腹工0・3f)に6000万円(同2億2000万円)を計上している。
また流木防止総合対策では、本巣市の大河原(角巻谷)(渓間工1基)に3500万円(同3500万円)を付けた。
補助事業で20年度に着手するのは、農業農村整備事業が22件で、林野公共事業が11件となった。内訳は農業競争力強化農地整備が3件、水利施設等保全高度化が1件、農地中間管理機構関連農地整備が1件、農村地域防災減災が17件、復旧治山が8件、緊急予防治山が3件となっている。
主な事業としては、農業競争力強化農地整備で、郡上市の長滝に4400万円(全体事業費5億1100万円)を付けた他、農村地域防災減災で大垣市の古宮に2700万円(同30億円)を計上している。さらに農村地域防災減災で関市の中濃用水東部に4100万円(同4100万円)を充てる。
この他復旧治山で下呂市の汁梨に7500万円(同7500万円)を計上し、緊急予防治山で郡上市の落添谷に4900万円(同4900万円)を充てる。
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建通新聞社