トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2020/04/15

【滋賀】県大津土木 常世・吾妻川の河川事業

 県大津土木事務所は、「淀川水系志賀・大津圏域河川整備計画」で、河川計画検討となっている「常世川・吾妻川河川事業」について、近く予備設計の発注を公告する。順調にいけば21年度に土質調査、埋設管調査などに着手していき、25年までの整備計画とする考え。
 事業内容は、現在流れている吾妻川の拡幅による流下能力不足の解消が困難と判断し、同河川の下にトンネル河川を施工する。現在の計画では、内径3・7bの円形水路を予定しており、大津市梅林まで完成しているトンネル河川から推進工法にて全長400b延長し、琵琶湖へと放流している常世川と合流させる。また、吾妻川は国道1号を横断後に蟹川と合流するため、同事務所は分水工の計画もしている。
 同河川には、JR線・京阪線が通過しており、また周辺施設に県庁舎などの主要公共施設が設置されている。18年に発生した西日本豪雨のような大雨が局地的に発生した場合、現地は人口密集地であり公共交通機関が含まれていることもあることから、整備計画自体も慎重にかつ利用者の迷惑にならないよう整備を進めなければならないため、同事務所でも綿密に整備計画をまとめて行くとしている。
 また河川整備計画内では、この河川以外にも真野川、藤ノ木川、大戸川といった合計7河川で事業が進んでおり、草津川では完了している。
 なお、同事務所が管理している河川は琵琶湖を含め75本ある。

提供:滋賀産業新聞