2020年度に県土整備部が国庫補助と交付金を活用して整備する砂防・急傾斜地崩壊対策事業に43億2200万円が国内示された。19年度に比べて2億円増えており、同部は県下139事業の実施カ所をまとめた。
防災対策を計画的に推進するため、20年度は個別補助事業が拡充され、補助は25カ所に15億円あまりが内示。うち火山砂防の佐陀川(伯耆町丸山)は堰堤改良に2億3000万円を付けて整備促進する。
一方、交付金事業は、湯谷川(智頭町三田)など通常砂防と火山砂防に12億7600万円、藤津1地区(湯梨浜町)など急傾斜地対策は15億2000万円を手当て。地すべり事業や基礎調査を合わせて計28億1800万円を投入する。
各県土の内示額は▼鳥取県土11億円▼八頭県土9億0400万円▼中部県土7億8000万円▼米子県土7億7400万円▼日野県土7億4000万円▼本庁2100万円。
このうち同部は、県当初予算で確保した27億円あまりを各県土に配分。今回の国認証を受けて残り16億円は「6月補正」に要求し、7月以降に追加配分する。
治山は10億7800万円
また、治山事業に10億7800万円が国から内示された。内訳は補助13カ所に6億4300万円、農山漁村地域整備交付金15カ所に4億3500万円。補助は三谷地区(日野町)の谷止め工1億円、赤波2地区奥地保安林(鳥取市用瀬町)の土留め工に5700万円を充てる。また、交付金は茂田地区林地荒廃防止(八頭町)の谷止め工に4000万円、県内施設の長寿命化計画策定に1億5000万円を付けた。
同部治山砂防課では、県当初予算を上回った1億8000万円を「6月補正」に要求すると説明。早いものは国交付決定後、6月ごろから順次着工する。
日刊建設工業新聞