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　北陸地方整備局金沢河川国道事務所は、２０年度の白山砂防・地すべり対策事業で、新規に「甚之助谷第１１号排水トンネル工事」に着手するほか、継続事業として「甚之助谷上流砂防堰堤群補強工事」、「中ノ川第１号砂防堰堤改築工事」、「中ノ川霞滝法面対策工事」、「赤岩砂防堰堤改築工事」、「市ノ瀬砂防堰堤改築工事」、「柳谷第３５号砂防堰堤工事」に取り組む。
　甚之助谷排水トンネル工事は、甚之助谷地すべり対策として柳谷右岸上流ブロックにおいて小規模なトンネル５本（１１号〜１５号）を掘削する内容。皮切りとして２０年度から数カ年で取り掛かる甚之助谷第１１号排水トンネルは、延長４２メートル、幅３メートル、高さ３・２メートルの規模。このうち２０年度の「Ｒ２甚之助谷第１１号排水トンネル工事」は、２億円以上３億円未満の発注規模で、第４四半期に一般競争入札方式により発注する。工期は約９カ月。
　１９年度からスタートした甚之助谷上流砂防堰堤群補強事業は、エリア内にある３個所の堰堤に補強を施す内容で、皮切りとなる「Ｒ１甚之助谷上流砂防堰堤群補強工事」はこのほど、１億５５５０万円で竹腰永井建設が落札した。２０年度の「Ｒ２甚之助谷上流砂防堰堤群補強工事」（１億円以上２億円未満）も１９年度と同じ堰堤を施工する内容で、第４四半期に一般競争入札により発注する。工期は約９カ月。
　１３年度からの中ノ川砂防堰堤群改築事業は、尾添川流域の中ノ川における既設砂防堰堤６基について嵩上げなどにより機能保全を図る内容。現在、「防災・減災、国土強靭化のための３カ年緊急対策」として中ノ川第１号砂防堰堤改築工事を促進しており、２０年度は「Ｒ２中ノ川第１号砂防堰堤改築工事」（６０００万円以上１億円未満）を第４四半期に発注する。工期は約５カ月。
　中ノ川上流部にある霞滝落石防止対策として１８年度から着手した中ノ川霞滝法面対策工事では２０年度、「Ｒ２中ノ川霞滝法面対策工事」（１億円以上２億円未満）を第４四半期に発注する。工期は約９カ月。同工事を巡ってはこのほど先行する「Ｒ１中ノ川霞滝法面対策工事」の一般競争入札が行われ、１億３５０万円で竹腰永井建設が落札している。
　既設砂防堰堤３基（赤岩下流砂防堰堤、赤岩第２号砂防堰堤、赤岩砂防堰堤）を補強する赤岩砂防堰堤群改築（１０年度〜）では、これまでに赤岩下流砂防堰堤、赤岩第２砂防堰堤のスリット化を終えており、２０年度は「Ｒ２赤岩砂防堰堤改築工事」（１億円以上２億円未満）を第４四半期に発注する。工期は約９カ月。
　設置後６０年余りが経過した市ノ瀬砂防堰堤を強化する市ノ瀬砂防堰堤改築事業（１４年度〜）では２０年度、「Ｒ２市ノ瀬砂防堰堤改築工事」（１億円以上２億円未満）により工事の進ちょくを図る。第１四半期に一般競争入札方式により発注する。工期は約８カ月。
　柳谷中流部で砂防堰堤４基（３３号、３４号、３５号、３６号）を整備する「柳谷中流砂防堰堤群」（０９年度〜）は、これまでに３３号、３６号を終えており、２０年度には１９年度からスタートした３５号砂防堰堤を継続する。「Ｒ２柳谷第３５号砂防堰堤工事」（１億円以上２億円未満）として第４四半期に一般競争入札方式で発注する。工期は約９カ月となっている。