概算総事業費は約270億円南島原市に新たなリレーセンター設置 県央県南広域環境組合(管理者・宮本明雄諫早市長)は、県央県南クリーンセンターに関して、延命化せず建て替える方針を決定した。現施設の南側隣接地に新施設を建設する計画で、概算の総事業費を約270億円と想定。2026年度の供用開始を目指す。
同組合は島原市、諫早市、雲仙市、南島原市で構成。2月に開かれた組合議会で現施設を6年間つなぎ運転をしながら、延命化しないで建て替えることを決定。現在、島原市と雲仙市に立地するリレーセンターに加え、南島原市に新たにリレーセンターを設置する計画だ。
環境アセス手続きへ
6年後供用開始予定
「県央県南クリーンセンター」と余熱利用施設である「のんのこ温水センター」の間が新施設の建設予定地とされている。2020年度から環境影響評価の手続きに着手する予定。このほか、敷地造成計画や基本設計業務に入る方針だ。21年度にも事業者を選定する運び。設計および施工を進め、順調に進めば、26年度から新施設の供用を開始する予定としている。
同組合はこれまでに、▽現炉を15年間延命化する案▽6年程度のつなぎ運転と並行して建て替え1施設とする案▽6年のつなぎ運転のあと、建て替え2施設とする案―の3案を検討。その結果、コスト面などから、現施設を6年程度稼働、1カ所に建て替える案が最善であるとした。
ごみ処理施設建設整備基金は19年度末現在で50億円余りとなる。県央県南クリーンセンターは、05年度に稼働。運転開始からすでに15年を経過しており、各設備が劣化している状況。同組合はこれに伴い今後、全炉停止を計画し、改良工事を実施することとしている。