横浜市は4月7日、新本牧ふ頭外周護岸の基礎・本体工や地盤改良工(港湾2件)、消防本部整備と横浜みなとみらいホール改修(建築2件)に関わる工事4件のWTO一般競争入札を公告した。いずれも今秋の第3回市会定例会への契約案付議を予定している案件で、3者JVを編成して参加してもらう。それぞれ4月21日まで申請書を受け付けるなどして、新本牧ふ頭の2件を5月26日、消防本部を6月4日に開札。横浜みなとみらいホールは簡易型総合評価方式を適用しており、6月19日の開札を経て7月3日ごろに落札者を決める。
新本牧ふ頭(中区本牧ふ頭地先)の外周護岸に関わる港湾工事2件のうち、基礎・本体工は「その12」。ふ頭基部の外海側で最も陸寄りの延長約200b区間を施工場所とし、基礎マウンドを設けた上で、別途製作のケーソン6函を据え付けたり、裏込め工を実施したりする。2021年12月17日までに完成させる。ケーソンの重さやタイプなどでJV構成員ごとの元請け施工実績を設定した。
また、地盤改良工は「その15」。19年度の発注済みエリアから続く延長約168b区間に、最大改良深度約43bのサンドコンパクションパイル(SCP)を2819本打設する。21年12月28日までに完成させる。こちらは改良深度や地盤改良工法などでJV構成員ごとの元請け施工実績を設定している。
消防本部整備(保土ケ谷区川辺町)の建築では、鉄筋コンクリート一部プレストレストコンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上7階建て延べ1万1492平方bで免震構造の本館と、鉄骨造3階建て延べ428平方bの倉庫棟を建設する。23年6月23日が完成期限だ。
一方、横浜みなとみらいホール(西区みなとみらい2丁目)の改修に関わる建築は天井の脱落対策やホール客席の撤去・復旧、トイレ改修などが内容で、22年4月29日を完成期限とした。簡易型総合評価は▽簡易な施工計画3項目=各6点満点▽市優良工事施工会社表彰=4点満点▽品質管理マネジメントシステム取得、災害協力、環境マネジメントシステム取得、男女共同参画と女性の活躍推進=各2点満点―の合計8項目・30点満点となっている。
これら建築工事2件はJV構成員ごとの経営事項評価総合評定値(建築一式)を▽代表1250点以上▽第2位1150点以上▽第3位900点以上―と設定した。
提供:建通新聞社