国土交通省近畿地方整備局は、2020年度の発注見通しを4月7日に公表する。件数は工事618件、建設コンサルタント業務など563件の計1181件。工事にはWTO対象案件を19件盛り込んだ。
工種別では一般土木の268件が最多。内訳はWTOの9件の他、Bランク15件、Cランク239件、Dランク5件。この他、維持修繕98件、アスファルト舗装41件、鋼橋上部9件、PC7件などとなる。
事務所別では、福井河川国道事務所がWTO4件を含む64件で最多。福知山河川国道事務所がWTO1件を含む53件で続いた。以下、奈良国道事務所が49件、淀川河川事務所が47件、姫路河川国道事務所が46件、兵庫国道事務所と豊岡河川国道事務所が各40件となった。
WTO案件のうち、発注規模30億円以上50億円未満の大型工事は「西舞鶴道路上安久高架橋P9橋脚他工事」(第4四半期入札)、「有田海南道路5号トンネル冷水地区工事」(第3四半期入札)、「大野油坂道路新長野トンネル野尻地区工事」(第3四半期入札)、「足羽川ダム河床部放流ゲート設備新設工事」(第4四半期入札)の4件を予定する。
ICT活用工事は144件の発注を予定。福知山河川国道事務所が21件で最も多く、豊岡河川国道事務所と和歌山河川国道事務所、福井河川国道事務所が19件で並んだ。淀川河川事務所も13件を発注する。工種別では土工が138件、舗装が8件、浚渫が3件の内訳(1工事で土工と舗装工の同時施工が5件あり)。
建設コンサルタント業務などは公募型プロポーザル1件、簡易公募型プロポーザル129件、総合評価363件、一般競争26件、指名競争44件を盛った。業種別では測量46件、建築コンサル30件、土木コンサル389件、地質調査26件、補償コンサル72件の内訳。
事務所別では福井河川国道事務所が54件で最も多く、兵庫国道事務所と奈良国道事務所が43件で並んだ。以下福知山河川国道事務所の42件、姫路河川国道事務所の40件、紀南河川国道事務所の37件が続く。
主な物件を見ると、野洲栗東バイパス七間場地橋梁他詳細設計(橋長318b、第2四半期入札)、淀川河川公園中流域整備設計(運動施設復旧・再整備実施設計他、第1四半期入札)、大阪湾岸道路西伸部ポートアイランド地区第四高架橋詳細設計(第1四半期入札)、五條新宮道路風屋川津3号トンネル詳細設計(山岳トンネル延長868b、第1四半期入札)、警察庁堺分庁舎設計(鉄筋コンクリート造平屋1400平方b、第2四半期入札)などを盛り込んだ。
BIM・CIM活用対象業務には、清滝生駒道路芝地区他道路詳細設計、同鹿畑地区西道路詳細設計の2件を予定している。
提供:建通新聞社