長浜市では、田村駅周辺における企業マッチングの検討や自由通路の詳細設計に係わるJR協議、駅周辺地区のバリアフリー基本構想策定など、一昨年5月に策定した基本計画に沿って今年度事業で田村駅周辺整備事業を展開していく。
今年度の当初予算には、田村駅周辺地域における企業マッチングの検討費用を盛り込んだ田村駅周辺整備事業費885万1千円を予算化。昨年度に国際航業(滋賀営業所・大津市)に委託して実施した田村駅周辺地域の民間活力等導入調査をもとに、事業進出に意欲のある企業との調整やマッチングを行い、事業化に向けた具体的な検討作業を進めていく。
また、駅舎改築に係わる駅東西を結ぶ自由通路の整備に向けた詳細設計のためのJR協議に取り組み、田村駅近隣に位置する「長浜バイオドーム」が令和6年(2024年)に開催される第79回国民スポーツ大会(国スポ)・第24回全国障害者スポーツ大会(障スポ)の相撲会場となることから、24年春の新駅オープンを目指して、今年度内には詳細設計を取りまとめる予定。
なお、自由通路を含めた駅舎の改築整備については、長浜駅や彦根駅など駅舎整備で近年多くみられる開札口を橋上に設ける「橋上駅」ではなく、河毛駅や余呉駅など橋上から一旦ホームへ降りて開札口を設ける「地平駅」とする計画。
さらに、今年度には、庁舎内において「(仮称)長浜市交通バリアフリー基本構想(田村駅周辺地区)」の策定作業に取り組み、田村駅周辺整備推進会議なども開催して田村駅周辺整備事業の推進を図っていく方針。
提供:滋賀産業新聞