中国地方整備局は、2020年度の予算概要を発表した。岡山県関係の直轄予算は総額340億9800万円で、区分は河川関係が143億3300万円、道路関係が155億4500万円、港湾関係が42億2000万円。
岡山関係では、旭川中上流ダム再生事業に4億0300万円。道路では国道180号岡山西バイパス(西長瀬〜楢津)に5000万円、国道53号滝本歩道に1500万円、国道2号住吉電線共同溝に3000万円。それぞれ直轄事業で新規着手する。旭川中上流ダム再生は、旭川ダムの放流機能増強に対応して治水機能の向上を図るため測量・地質調査を行う。場所は岡山市・真庭市・吉備中央町。
180号岡山西バイパスは岡山市北区西長瀬〜楢津の混雑を解消するための延長3・5`の道路で20年度は調査設計に着手。53号滝本歩道は安全な歩道空間を確保するための整備に向け調査設計に着手する。場所は奈義町滝本〜広岡。2号住吉電線共同溝は、笠岡市住吉〜西ノ浜が対象で無電柱化するための調査設計に着手する。また、国道2号岡山市古新田〜倉敷市新田の事業化に向けてルート・構造を検討するための調査を進める。
営繕関係では、水島港湾合同庁舎長寿命化に6900万円、(1号館:鉄筋コンクリート造3階建て延べ794平方b、2号館:同造6階建て地下1階延べ2889平方b)の屋根・外壁・建具改修などに新規着手する。
その他の主要事業は▽吉井川河川改修−43億4300万円(吉井川水系全体)、地震対策のための堤防嵩上げと地盤改良(岡山市東区九蟠、西幸西)▽旭川総合水系環境整備−9600万円、岡山城周辺の親水護岸と河川管理用通路(岡山市北区丸の内)▽真備緊急治水対策プロジェクト・河川激甚災害対策特別緊急事業−46億4600万円(直轄分)、小田川と高梁川の合流点を下流側へ付け替え、小田川の水位を下げるための掘削、築堤など(国の担当箇所は倉敷市船穂〜真備)▽国道2号玉島・笠岡道路(U期)、笠岡バイパス−78億1800万円、2025年度の開通へ向けて改良、橋梁、トンネルを推進(倉敷市玉島阿賀崎〜笠岡市茂平)▽国道180号岡山環状南道路−40億3600万円、延長2・9`の24年度開通に向けて改良、橋梁などを推進(岡山市南区藤田〜古新田)▽岡山180号維持管理−2000万円、生石橋の断面補修工。場所は北区門前▽水島港国際物流ターミナルおよび臨港道路−それぞれ7億6000万円、3億4600万円、玉島地区航路・泊地(水深マイナス12b)の浚渫、岸壁(水深マイナス12b・耐震)のコンテナ流出対策を推進−など。
トラック・バス渋滞ポイントにおける対策では、岡山市の国道53号番町交差点で左折レーンを増設する。社会基盤総合整備事業では、JR岡山駅の既存路面電車の100b延伸と停留所1カ所新設、交差点改良、駅前広場の再整備や総社市の高梁川浸水対策延長3・2`をそれぞれ継続事業で進める。
「提供:建通新聞社」