全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　飛騨市は、し尿処理施設の北吉城クリーンセンターとみずほクリーンセンターを統合し北吉城をし尿処理の中継施設に転換する。この改造工事に伴う実施設計を２０２０年度の早い段階で委託する。20年度内に内容をまとめ工事は21年度に発注するスケジュールとなっている。20年度当初予算には実施設計費などとして９９００万円を付けている。
　市内には、現在この２カ所のし尿処理施設が可動している。北吉城(神岡町吉ケ原36)は１９９６年度供用開始の処理能力日量32�`�gで、みずほ(宮川町三川原１０８３)は、２００３年度供用開始の処理能力日量40�`�gとなっている。
　いずれの施設も老朽化が進んでいる。また下水道普及率が上がるとともに人口減少も要因となって、くみ取り式や浄化槽汚泥の搬入・処理量が減少している状況だ。
　そこで処理能力が高いみずほの処理機能を残し北吉城を中継施設とすることにした。
　実施設計では、北吉城のし尿や汚泥を溜めておく曹の老朽度を調査し、補修内容をまとめるとともに、保管する曹としての機能を拡充するための改造について詳細をまとめる。この他、双方の施設の老朽箇所についても調査する。補修箇所がある場合は必要に応じて整備する方針だ。
　また上屋部分の老朽化も進んでいるが、今のところ耐震的にも問題はなく、一応設計の中で補修箇所の把握はしておくという。今後は維持保全による延命化を図る。
　市は設計と並行してし尿や汚泥を運搬している企業らとの調整を進め、20年度内に統合に伴う条件整理や検討を行う。

提供：建通新聞社