長浜市の国道8号バイパス近くに位置する室町の田園地帯A7・4fを事業用地に、総事業費11億4100万円を見込む組合施行による「室町土地区画整理事業」が、新たに計画されている。
このほど、組合の設立認可がおりたことから4月11日に、長浜市大辰巳町43番地に事務所を置く組合の設立総会が開催される予定で、2026年3月末を事業期間とする新たな土地区画整理事業がスタートする。
事業用地は、農業を中心とした土地利用が中心となっており、西側に一級河川の「長浜新川」を挟んで国道8号バイパス道路が100bの位置に近接し交通の利便性に恵まれ、地区周辺の開発に伴い市街化促進がますます顕著化している地区。
また、地区東側を南北に縦断する幅16bの都市計画道路「3・4・11号大戌亥山階線」の街路整備も他事業で計画されており、都市基盤施設の整備を行い健全かつ計画的な市街地の形成と地域の発展を目的に、土地区画整理に取り組む。
事業計画によると、一部宅地化しているものの建築物は無く、その大半が農地として利用されている事業用地A7万4267・63平方bを対象に、幅6bの区画道路を総延長L2100b余り整備し、A2240平方bの街区公園1ヵ所を設置。
また、1号〜3号の排水施設を整備し、1号水路および2号水路を通じて一級河川の「長浜新川」へと放流する。なお、営農の継続を考慮して一部、用水ルートも確保する計画。さらに、供給施設の上水道と下水道については、地区全域への給水が可能となるように道路内に整備。また、ガス・電気の新設については、宅地化の進行とともに企業者と調整したうえで整備していく予定。
総事業費は、11億4100万円を見込み、この内で工事費の総額は10億8340万円と試算。その内訳は、区画道路の築造費に2億2590万円や支線水路の築造費に3750万円、盛土や整地・外柵の公園施設費に1300万円など公共施設整備に総額で2億8260万円。また、田面整地や保留地盛土等の整地費に1億3860万円、文化財調査や測量・設計・換地業務等の調査設計費に4億7240万円などは配分。
事業計画の内容は次の通り。
【公共施設整備】
◎道路整備
▽幅11bの区画道路=L192・9b×W11・7b(既設流用・交差点整備)
▽幅6bの区画道路=L1549・2b×W6・0〜6・5b(新設AS舗装・側溝工)
▽幅3bの特殊道路=L72・1b×W3・0〜3・5b(新設AS舗装・側溝工)
◎公園整備
▽1号公園=L2240平方b(整地・外柵工)
◎水路整備
▽1号水路=L205・5b×W1・4b(既設流用)
▽2号水路=L183・9b×W1・8b(二次製品)
▽3号水路=L67・7b×W1・0b(二次製品)
◎他事業
▽3・4・11号大戌亥山階線街路整備=L314・9b×W16b(AS舗装・側溝工/令和元年度〜令和6年度・総事業費14億6564万円)
提供:滋賀産業新聞