県県土整備部港湾課は「千葉県における安全・安心・にぎわいのある港湾・海岸の整備(地域活性化)(重点)」の社会資本総合整備計画をまとめた。計画期間は2020〜24年度の5か年。基幹事業として千葉港千葉中央地区、木更津港・吾妻地区、館山港・館山地区、名洗港・犬若地区の4地区で緑地整備、物揚場、係留施設、防波堤、桟橋などを整備する。また効果促進事業として、千葉港・千葉中央地区で利用促進の検討を行う。5か年の総事業費は約60億3400万円を見込む。
同計画は、港湾の施設整備や長寿命化対策を実施し、物流機能の拡充・強化を図り、安全で使いやすい施設を提供することにより、港湾利用者の利便性の向上、住民の憩いの場など、魅力ある港湾空間を形成し、産業・地域の振興と地域経済の活性化を目指す。
緑地整備及び旅客船桟橋を整備することにより、港湾来訪者数を増加させ、地域の活性化を図る。また、港湾緑地来訪者数、現地調査等により来訪者数の推計を行う。このほか、港湾施設の整備促進を実施することで、船舶収容係留隻数を増加させ、港内における船舶の航行・停泊の安全を図る。数値目標では来訪者数17万人、係留船舶隻数14隻としている。
基幹事業等の内容は次の通り。(▽事業名=@地区名A事業内容B事業実施期間C全体事業費)
■基幹事業
【港湾事業】
▽緑地整備=@千葉港・千葉中央地区AA1・5ha、護岸工・緑地工B20年度C1億3000万円
▽緑地整備=@千葉港・千葉中央地区AA1・4ha、護岸工・緑地工B21〜24年度C4億2400万円
▽物揚場(マイナス4・0m)=@木更津港・吾妻地区AL90m、物揚場L30m、取付護岸V10万立方メートル、泊地・航路浚渫B20〜24年度C3億4000万円
▽緑地整備(2)=@木更津港・吾妻地区AA0・8ha、用地工、L164m、護岸工B21〜24年度C1億9600万円
▽係留施設=@木更津港・吾妻地区A桟橋7基、L350mB21〜24年度C3億2300万円
▽内貿防波堤=@千葉港・千葉中央地区AL30m、防波堤(波除)B20〜23年度C3億円
▽道路桟橋=@館山港・館山地区AL400m、歩道補修B20〜23年度C3億円
▽桟橋=@館山港・館山地区AL37m、桟橋拡幅B20〜23年度C10億円
▽防波堤=@名洗港・犬若地区A防波堤B20〜24年度C30億円
■効果促進事業
【港湾事業】
▽利用促進検討=@千葉港・千葉中央地区A来訪者観測等B21年度C2100万円