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滋賀産業新聞
2020/04/03

【滋賀】東近江市 2020年度の水道事業会計予算

 東近江市の20年度(令和2年度)水道事業会計予算は、主な建設改良事業として▽長峰配水池耐震補強工事▽能登川町地先水道管布設工事▽布施町地先ほか・五個荘金堂町地先・垣見町地先ほか・蒲生岡本町地先ほか−の水道管布設替工事▽山上町地先送水管布設替工事(第3工区)−を上げ、資本的支出〔建設改良費〕6億0597万7千円を計上している。
 耐震補強工事費を計上した長峰配水池(同市蒲生堂町)は、蒲生地区の南西部丘陵地に位置し宮川町、蒲生堂町に跨る大規模住宅団地「長峰団地」を給水区域とする配水池で、95年(平成7年)に建設、PC造、1550立方bの容量。16年度(平成28年度)に耐震診断(担当=オリジナル設計)を行ない、不適合であったため、19年度に次年度以降の耐震補強工事実施に向け、設計業務を発注していた。担当は、日本水工設計且賀事務所(草津市)。
 なお、蒲生地区の上水道は、県企業庁の馬渕浄水場から県水を地区北東部(川合町)にある基幹配水池「畑田配水池」で受け、長峰団地を除く他の地区内全域に、一部標高が高い区域には加圧所を経由して配水している。長峰団地は標高が高く戸数が多いため、畑田配水池からの給水を団地北部(宮川町)の加圧所を経由して長峰配水池に送水し、団地内全戸に給水している。
 市は、基幹配水池である畑田配水池の標高が低く、配水エリア内に加圧施設が点在していることから、安定供給を確保するため、市の水道事業施設整備計画(アセットマネジメント、計画期間18〜32年度)に「蒲生地区配水エリア再編事業」を盛り込んでいるが、事業費(概算)が15億円と多額の費用を要することから、他の事業との兼ね合いを含め着手時期を検討している。

 20年度東近江市水道事業会計当初予算の主な内容は次の通り。

■資本的支出=8億3441万7千円
▽建設改良費=6億0597万7千円
※拡張事業費=5億7232万7千円(設計等委託料5712万円、水道管路耐震化及び老朽管更新ほか工事費4億8343万2千円)
※固定資産購入費=3365万円(メーターほか)
▽企業債償還金=2億2844万円

■収益的支出=21億7466万2千円
▽原水及び浄水費=10億6690万6千円
※県水受水費=7億9671万円
※委託料=1億0608万2千円(浄水場等機械警備、水質検査ほか)
※修繕費=7886万円(中央監視システムサーバー更新ほか)
▽配水及び給水費=1億3769万9千円
※修繕費=4512万円(漏水修理ほか)
※路面復旧費=792万円(漏水等工事跡舗装復旧)
▽受託工事費=2400万円
※委託料=726万円(道路工事等に伴う水道管移設設計)
※路面復旧費=286万円(給水管取出し工事跡舗装本復旧)
※工事請負費=1388万円(道路工事等に伴う水道管移設工事)
▽業務及び総務費=2億3702万2千円
※委託料=6463万3千円(検針・徴収業務委託ほか)
▽減価償却費=5億8164万7千円

提供:滋賀産業新聞