甲賀市は、土山町にある土山地域市民センター(旧土山町役場)の改修及び同敷地内にある土山開発センターの改築工事を計画しており、5月までに一般競争入札で施工業者選定を行う方針だ。その後、6月議会承認を得て、工事着手へと進めていく。なお、工期は18ヵ月を見込んでいる。
市は、新年度当初予算に▽市民センター改修費▽開発センター解体費▽市民センター増築費等を含む、総事業費3億4660万円を計上している。土山地域住民が要望していた新拠点施設整備工事がいよいよスタートする見通しだ。
具体的な工事内容は、市民センター(S造6階建、延4886・01平方b)の1階部分を現状のまま活用し、2階の子育て支援センターの改修と、3階の空き室となっている施設南側部分を団体室・会議室へと整備する。完成後は、土山自治振興会や土山町土地改良区が入居予定。土山開発センターは、RC造2階建、延1700平方bの施設を解体し、S造平屋建、約600平方b程度の新施設を建設する。
1年(平成13年)に建設された土山地域市民センターは、市民センター機能に加え、地域包括支援センター・保健センター及び子育て支援センターとして利用するとともに、地元メディアの「あいコムこうか」や「身体障がい者更生会」などへの貸付けを行っているが、充分な利活用が出来ていないうえに、隣接する土山開発センターが築46年経過し、建物・機械設備の老朽化が著しく、16年に実施した耐震診断では耐震性が不足していることも判明したことから、土山開発センターを改築し、機能の一部を市民センターに集約することで施設の有効活用と地域住民の一層のサービスを図っていくこととした。
提供:滋賀産業新聞