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建通新聞社四国
2020/04/02

【徳島】鳴門市 共同浄水場整備で20年度に事業者選定

 鳴門市企業局は、「鳴門市・北島町共同浄水場整備事業」について、2020年度に事業者選定に着手する。事業方針をデザインビルド(DB)方式(実施設計・建設工事一括)とし、6月から公募型プロポーザル方式による選定に着手することにしており、公募資料を取りまとめるため4月上旬には実施方針と要求水準書(案)を公表し、意見集約を求めることにしている。順調なら20年度末までの事業者との契約締結を目指していく。
 3月市議会定例会(産業建設委員会)に示した実施方針によると、対象業務を調査・実施設計・工事、応募の構成を▽代表企業(1者)と協力企業▽2者によるJVと協力企業▽3者によるJVと協力企業−の3方式とする。代表企業は応募参加資格申請に市建設工事入札参加資格者名簿に登載、JVの場合は市建設工事共同企業体取扱要綱に示す共同企業体(3者構成まで)での応募、3者JVの場合には、1者以上は鳴門市内企業−などの条件を求める。
 続いて設計企業には▽1級建築士事務所の登録▽技術士(上水道および工業用水道の資格保有者)が2人以上−など、工事企業には▽過去20年以内に日量5万3000立方b以上の浄水能力を有する急速ろ過地の施工実績(電気事業者の場合は、同規模の浄水能力における電気設備工事の実績)−などを参加資格要件にする。
 また、経審の総合評定値(P点)が水道施設1300点、土木一式1900点、建築一式1900点、機械器具設置1200点、電気1500点以上を満たすよう事業者に応募構成(協力企業で満たしても可)を求める。なお、地元企業が協力企業として応募する場合は、鳴門市と北島町の入札参加資格者のうち、土木工事一式または建設工事一式に登録され、鳴門市は特Aランク、北島町はAランクとされている者を条件としている。一方、要求水準書案については、概要を説明。特に地場産業の発展など地域経済への貢献について触れていることなどが紹介された。
 これら書類や公募型プロポーザルについては今後、鳴門市公式webサイトを通じて情報発信する。6月公告後のスケジュールは、8月下旬の応募表明および参加資格審査申請書の締切、9月下旬の参加資格審査の結果通知、11月上中旬までの提案書の受付、12月中旬のプレゼンテーションおよびヒアリングの実施を経て、21年2月中旬の審査結果の通知、同3月中旬の仮契約、同3月下旬の本契約を目指すことにしている。
 建設地は北島町高房地内。共同浄水場の施設能力は日量最大5万3000立方b、処理方式は凝集沈澱+急速ろ過(+粉末活性炭処理)とし、概算事業費約115億円で26年4月1日の供用開始を目指す。基本計画は東京設計事務所関西支社(大阪市淀川区)が担当。
提供:建通新聞社