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建通新聞社四国
2020/04/02

【徳島】鳴門市 新庁舎建設のDB、7月にも事業者選定手続き

 鳴門市は「新庁舎建設基本設計」を5月中をめどにまとめるとともに、デザインビルド(DB)方式(実施設計・施工一体方式)による今後の事業者選定に当たり、公募条件等を定める実施方針や要求水準書作成の詰めを行う。できるだけ早い時期に事業者対話を再度実施し、順調なら7月から12月にかけて事業者選定と契約手続きを進めていく。
 基本設計の概要案によると、新庁舎は現市民会館や周辺車庫等跡地に現本庁舎と向かい合うように整備。完成移転後に現本庁舎を解体撤去し、跡地を来庁舎用平面駐車場にする。
 新庁舎の計画規模は鉄骨造、免震構造5階建て(6階搭屋等)延べ1万0480平方bと、当初見込んでいた延べ床面積1万0500〜1万1000平方bより縮小した。免震は基礎免震で、免震層より上部は鉄骨造(一部、CTF柱を採用)、同下部を鉄筋コンクリート造とする。水平ラインを基調に深みのある端正なデザインとした外観イメージなどが特徴。
 一方、庁舎棟の他に新たに鉄骨造平屋231平方bの付属棟(車庫棟などで構成)を整備することとし、新庁舎北側(現消防本部庁舎南側に隣接)に配置する計画。なお、基本計画時に検討するとしていた立体駐車場については最終的に整備しないことにした。
 全体事業費は税込み約73億円。内訳は新庁舎建設工事費約56・5億円、解体工事費約5・8億円、外構工事費約3・9億円、各種設計・監理に約4・4億円、その他経費に約2・4億円。基本計画時から床面積は縮小したものの、資材価格や人件費の高騰などにより逆に少し膨らんだ。また、今後の建設市況の動向などにより建設費の上昇も考えられるとしている。
 今後のスケジュールについて、2020年度第1四半期中は基本設計の5月ごろ完了と事業者対話、事業者選定に向けた実施方針案や要求水準書案の取りまとめ、6月市議会に建設事業費の予算措置を諮るなどの手続きを進める。続いて7月から12月にかけてDB事業者の選定や契約手続きを進める(この間に別事業で市民会館等の解体工事を11月から21年度の上半期にかけて実施)。
 続いてDB事業者は21年1月から約1年かけて実施設計を行い、21年度中には新庁舎の建築工事に着手。23年秋ごろの竣工を目指していく。完成後は機能移転後に現本庁舎や南側にある共済会館や保険棟などの建物の解体や公用車用駐車場を含めた外構工事を進め、24年度末の一連の事業完了を目指すことにしている。
提供:建通新聞社