高知県教育委員会は、安芸中・高校と安芸桜ケ丘高校を統合し、安芸桜ケ丘高校の場所に建設する「東部地域拠点校」について、2020年度は新校舎と新体育館の実施設計を進めるとともに、校舎建設中に普通教室として使用する特別教室棟3棟の長寿命化改修工事の一般競争入札を建築、電気、機械に分離して4月に公告する。
長寿命化工事の対象となるのは、鉄筋コンクリート造3階建て延べ1479平方bの電気科第1棟、同造3階建て延べ1168平方bの化学棟第1棟、同造3階建て延べ1223平方bの建設科1号棟。3棟とも1973年建設。普通教室として使用するための間仕切りの変更や外壁、配管、防水、空調、トイレ、照明など老朽部分の改修を全面的に進める。20年度当初予算には工事費3億9841万円と、21年度までの債務負担行為限度額として3億6166万円を設定した。
長寿命化改修工事は、学校施設の老朽化対策として施設の機能を維持しながら、これまで以上に長く使うことを目的としており、県立学校では今回の3棟が初めてとなる。なお土木家庭科棟も普通教室や職員室、事務室に改修するが、3棟より施設が新しいため長寿命化改修の対象外となっており、時期をずらして発注する見込み。
改築する校舎と体育館については、4月20日までの期間で基本設計が進められており、引き続き実施設計に着手する。昨年9月に実施した公募型プロポーザル段階での想定規模は、校舎が鉄筋コンクリート造5階建て延べ5481平方b、体育館が同造3階建て延べ3746平方b、両施設をつなぐ渡り廊下が804平方bとなっていた。基本設計の中で多少の変更はあるが、大きくは変わっていないとみられる。建設工事費は21年度予算に計上、同年の夏休みを利用し既存校舎と体育館の解体を進め、同年秋に新校舎、新体育館を着工する予定。23年4月の開校を目指す。
場所は安芸市桜ケ丘町784。基本設計は東畑・艸建築設計共同体(大阪市中央区)が担当。
提供:建通新聞社