鹿児島ウォーターフロント(大西儀朋社長)は、鹿児島市の鹿児島港本港区にある商業施設ドルフィンポートを解体する。県との借地契約満了に伴うもので、6月末までに更地にして返還する。施工は吉丸組が担当。
建物規模はW造2階建約6800u、敷地面積は約2万6700u。施設は南北300m区間に、飲食12店、物販7店、サービス4店のほか、親水池や足湯、駐車場750台がある。4月までに店舗の什器等の搬出を行い、本格着工は5月になるもよう。
2005年4月にオープン。背後地からも桜島が見えるよう高さを抑え、設計は東条設計、施工は前田組・内村建設・大成建設が担当した。
跡地は、県が観光拠点として再開発する計画で、県内外の事業者に対し、ホテルと集客施設、駐車場の提案を求めている。ただ、着工は数年先のため、当面はイベント用地や駐車場として活用する方針だ。
大西社長は「あっという間の15年間だった。多くの利用者に親しんでもらった。今後は、人々が集えるような公園もしくは、桜島の景観を生かす低層な建物が整備されることを願っている」と話した。