山陰地方に新幹線を呼び込む活動をしている関係市町議員連盟が、平井伸治知事に山陰新幹線の次期整備計画への格上げなどを要望した。山陰新幹線整備促進鳥取市議会議員連盟の上杉栄一会長は2009年に政府・与党で取り決めた「着工5条件」の見直しを国に要望してほしいとし、「今から声を上げないといつまでも取り残される。議連の思いを組んで共に働きかけてほしい」と知事に申し出た。
山陰新幹線の基本計画は、1973年に閣議決定されて以降45年以上整備計画に格上げされず放置され続けている。一方、国の動きとして現在の整備計画路線が整備完了に近づき、今後の幹線鉄道の整備の在り方が調査検討されている。要望書には▽山陰新幹線を次期整備計画へ格上げすること▽着工5条件(安定的な財源確保、収支採算性、投資効果、JRの同意、沿線自治体の同意)を見直し、国家戦略的観点から幅広く検討すること、が盛り込まれた。
要望を受け、平井知事は「未来世代のために訴えていく時期に差し掛かった。難しい課題だが皆様と力を合わせて挑戦し戦い抜いていけたら」と話した。
日刊建設工業新聞