野洲市は、昨年11月の入札不調を受けて規模縮小に向け設計変更中の野洲市民病院について、計画通り1フロア約3000平方bを減らした基礎免震S造5階建(179床)、延約1万4000平方bの想定規模で進め、現時点で規模縮小に伴い概算で約12億円(税込)の事業費減を見込めるとしている。今後設計完了・建築確認申請の変更等法的手続きと精査を経て、工事の再公告は21年度6月頃を目指す考え。工期は前回の準備期間4ヵ月を含めた26ヵ月から、施設規模の減少に伴い縮小できるようこちらも精査したい方針。
現段階での変更後施設規模は、「病院棟」が基礎免震S造6階建、塔屋1階(199床)延1万7351・04平方bから1フロア分約3000平方bを減らし、同構造で5階建(179床)、延約1万4000平方bに縮小。「立体駐車場」のS造4層5段(250台)6977・94平方b、「連絡通路」の耐震S造2階建、延148・56平方bは仕様の変更はない。
建設費の高騰を受け適正事業費の確保のため昨年6月の債務負担補正で80億円から5億円上積みし、工事費限度額85億円まで拡大し19〜21年度の3ヵ年債務を設定した予算は現在のところそのまま。再公告の際は21年度当初予算に事業費を計上するとともに、21〜23年度の3ヵ年への債務組み換えを行う見通し。
野洲市民病院整備工事は、85億円に拡大した工事費限度額から設定した予定気・機械を含め一括の一般競争入札を公告、昨年11月の開札で熊谷組、銭組の2社が第3回目88億円台(税別)まで応札したものの届かず不調となり、事業費上限額はそのままで病院棟を6階建から5階建延約1万4000平方b規模に縮小する設計変更を行う方針を決定。設計変更・建築確認申請・積算までの約1年間の業務を担当コンサルの佐藤総合計画に、技術支援業務を一財・滋賀県建築住宅センターにそれぞれ委託した。
提供:滋賀産業新聞