国土交通省は31日、2020年度当初予算の県内直轄事業と補助、各交付金事業の「箇所付け」を公表した。山陰道北条道路に31億7000万円、国道178号岩美道路には44億3600万円を内示。国道373号志戸坂峠防災(バイパス)には2億1600万円(鳥取県側)を付けた。
北条道路は26年度の開通に向けて橋りょう工事などを推進する。地域高規格道路では岩美道路のほか、国道313号倉吉関金道路に19億2600万円を配分。岩美道路は1号上部工と2号トンネル(412b)、3号橋上部工(A1〜P3)、3号橋上部工(P14〜19)、倉吉関金道路については上古川橋上部工(A1〜P4)と上古川橋上部工(P4〜A2)で今年度からの債務負担行為が認められ、それぞれ新規着工する。
直轄河川改修は、千代川に5億0400万円を付けて鳥取市向国安の堤防浸透対策と用地買収を推進。天神川は倉吉市米積〜下福田の河道掘削と才ケ崎堰の改修に8億1200万円、日野川では伯耆町上細見の堤防整備に17億5600万円を投入し、年度内にそれぞれ事業を完成させる。
港湾事業は、鳥取港で第1防波堤に消波ブロックの設置に9000万円(直轄)、第2防波堤のかさ上げに9000万円(補助)、境港は第2防波堤基礎工事と岸壁のコンクリート舗装に8億8000万円(直轄)、昭和南岸壁の防舷材整備などに1億8800万円を充てる。
また、社会資本総合整備事業は296億2400万円。国道179号はわいバイパスや勝部川流域の改修を促進する。
日刊建設工業新聞