北陸地方整備局は3月31日、20年度主要事業概要を明らかにした。
本県関係の新規直轄事業は、「国道8号海側幹線(今町〜鞍月)」、「国道8号二日市交差点事故対策事業」、「手取川における西川・熊田川合流点処理事業」、「金沢広坂合同庁舎空調設備改修」など。
本県関係の補助・交付金は、治水44億7500万円、道路90億5200万円、港湾1億円、住宅対策18億6800万円、市街地整備46億5900万円、道路環境整備12億9000万円、交付金464億1400万円が配分されており、合計678億5900万円。
個別の事業を見ると、「国道8号海側幹線(今町〜鞍月)」は、金沢市今町〜千木町約3・2キロと大河端西〜鞍月約2・4キロに至る5・6キロの道路新設、20年度には5000万円を投じて測量、道路設計に取り掛かる。
野々市市の「国道8号二日市交差点事故対策事業」は、交通事故が多発している同交差点を改良し、安全性を高める。20年度は調査設計となる。
「手取川における支川西川・熊田川合流点処理事業」は、浸水被害を防止するため、県と連携して合流点における樋門設置や支線西川の改修に取り組む。20年度には合流点処理に伴う用地取得に乗り出す。
「金沢広坂合同庁舎空調設備改修」では、事業費1億5500万円を投入し、経年劣化が著しい同庁舎空調設備を緊急的に改修する。
その他の大型工事では、「小松飛行場エプロン(駐機場)新設事業」として、エプロン1機分を整備して、国際貨物便の需要増加に対応する。
継続事業となる輪島道路では、洲衛高架橋上部工や道路改良工事を促進し、南側の1期区間4・7キロ(同市三井町本江〜三井町洲衛)については22年夏の一部開通を目指す。
国道8号小松バイパスでは、能美市小杉町〜小松市千代町の20年内の開通に向けて舗装工事を加速するほか、20年度に小松市千代町〜八幡間の橋梁下部工を推進する。
梯川では、(仮称)能美大橋の架け替え、佐々木地区堤防整備を行う。
このほか、石川海岸(小松工区)、手取川水系直轄砂防事業、甚之助谷地区直轄地すべり対策事業などの促進を図ることにしている。