東京都財務局建築保全部は、2020年度の年間発注予定を公表した。工事の新規発注は91件で、予算額は120億円(19年度比25%減)となった。起工金額9億円以上が対象となる都議会の請負契約承認案件は、公告済みの「都立小中高一貫教育校(仮称)(2)新築工事」と「都立矢口特別支援学校(2)校舎棟改築工事」を含めて計8件で、いずれも工種は建築。設計については新規に33件を委託する。ただ、新型コロナウイルス感染症の拡大や東京オリンピック・パラリンピックの開催延期が発注に影響を及ぼす見通しで、件数や時期の見直しについて調整中だという。
新規発注工事の業種別内訳は、建築が23件、電気が11件、空調が15件、給排水衛生が10件、解体が7件、その他が25件。
議会案件のうち「都立小中高一貫教育校(仮称)(2)新築工事」と「都立矢口特別支援学校(2)校舎棟改築工事」は第2回都議会定例会への付議案件として公告した。このほか第4回定例会付議案件で東村山福祉園改築工事を発注する予定。21年第1回定例会では足立児童相談所の改築や都立立川チャレンジスクール(仮称)の新築を予定している。
議会案件の対象にはなっていないものの、次いで起工金額が大きいと見込まれる工事として、東村山福祉園改築工事に伴う電気設備と空調設備、改築給水衛生設備を発注する。この他、都立日野高等学校の校舎解体工事や、都立府中東高等学校の武道場改築工事などを計画している。
設計の新規委託は33件あり、予算額は19年度と同額の11億円。「都立新国際高等学校(仮称)」の新築基本設計に着手する他、「都立清瀬特別支援学校」「都立青鳥特別支援学校」「都立東大和高等学校」の改築に向けた基本設計を希望制競争入札で委託する。また、都庁舎の改修に伴い、特別高圧・高圧電気設備改修や地震計更新工事などの基本設計を進める。
提供:建通新聞社