県が原子力災害制圧道路整備事業のひとつとして、12年度から整備を続けてきた一般県道赤礁崎公園線が26日に開通した。
供用開始を迎えたのは、おおい町犬見から大島までの3440メートル(うち新大島トンネル2280メートル)。これまでは、幹線道路である国道27号から大飯発電所までのアクセス道路は、大島半島東部に位置する一路線のみ。集中豪雨時の土砂崩れにより、たびたび通行規制などが発生していた。開通によるルート多重化で交通障害の解消、さらには同発電所をはじめ、赤礁崎オートキャンプ場、塩浜海水浴場、あかぐり海釣り公園などの観光スポットが集まる半島先端部への交通時間の短縮が図られ、観光・産業の活性化へつながることも期待される。
同事業は幹線道路(27号)から嶺南半島部に位置する原子力発電所までの交通ネットワークの拡大を目的に5路線の整備を目指し、12年度に着工。18年度に内浦半島(高浜町)の音海中津海線、今月20日には敦賀半島(敦賀市、美浜町)の竹波立石縄間線、佐田竹波敦賀線が開通している。21年度には、内浦半島の舞鶴野原港高浜線(高浜町神野〜難波江2・5キロメートル)の開通が控える。