三菱地所を代表企業とするうめきた2期開発事業者JVの9社は、(仮称)うめきた2期地区開発事業が4月に都市計画決定される見込みになったと発表した。今後、2020年度上半期にかけて詳細な設計を進め、下半期に北、南両街区の民間宅地(超高層の分譲棟、賃貸棟)に着工する見通しだ。設計者、施工者とも現段階では未定としている。
開発事業者グループの構成は、三菱地所の他▽大阪ガス都市開発▽オリックス不動産▽関電不動産開発▽積水ハウス▽竹中工務店▽阪急電鉄▽三菱地所レジデンス▽うめきた開発特定目的会社―の9社。
北街区は、賃貸棟の規模が地下3階地上27階建て延べ約6万9200平方b(高さ約135b)、分譲棟は地下1階地上47階建て延べ約8万5000平方b(同約175b)。南街区は賃貸棟が地下3階地上39階建て延べ約32万平方b(同約185b)、分譲棟が地下2階地上51階建て延べ約9万3000平方b(同約185b)。
北街区の賃貸棟には低層部に商業機能、中層部に新産業創出・産学官交流拠点、高層部にホテルを配置。南街区の賃貸棟には東棟にホテル、オフィス、都市型スパ(都市型健康増進施設)、商業機能、西棟に五つ星級のスーパーラグジュアリーホテルやオフィス、MICE施設(大ホール、小ホール)、商業機能を盛り込む。
両街区の分譲棟にはそれぞれ約600戸のハイグレードな都市型住宅を設ける。
駐車台数は北街区が約500台分、南街区が約900台分の予定。
両街区にまたがり、うめきた2期地区の主役となる「みどり」を配置する都市公園(敷地面積は約4万5000平方b)の詳細は今後発表する予定。
この他、環境負荷低減の取り組みとして、地域冷暖房システムの導入、自然エネルギーの活用、エネルギーマネジメントを実施。防災面では重要設備機械室を建物中間階や屋上に設置し、耐震性に優れる中圧ガスによるコージェネレーションシステムや72時間分の備蓄燃料による非常用発電機の自立分散型電力を導入する。都市公園など約6fの敷地を災害時の避難場所としても確保する。
先行まちびらき(一部民間宅地、一部都市公園)は24年夏ごろを予定しており、全体開業は27年度を目指す。
提供:建通新聞社