鉄骨・橋梁工事などを手掛ける十一屋工業(名古屋市港区小碓4ノ51)は、木曽岬町新輪1丁目の「木曽岬干拓地工業用地」(第1期分譲)への進出を決め、3月18日に三重県庁で立地協定締結式を行った。新工場建設計画を3期に分け、1期分を7月に着手する予定で、現在、設計を進めている。施工者は今後決定するものとしている。
計画規模は、1期分の工事が鉄骨造平屋約2000平方b。建物形状は100×20b。7月に着手し、12月中に完成し、2020年1月に操業する予定。2年後に2期、3年後に3期工事を行い、同規模の工場を3棟建設する計画。用地取得も含めた総投資額は8億8000万円(土地代2億8000万円)を見込んでいる。区画は第1期分譲の区域2の東側で、敷地面積は約1万3000平方b。 同社では、国内で、本社小碓工場、弥富工場、岐阜工場(美濃加茂市)、海外ではベトナムのハイフォンに工場(18年稼働)を保有している。今回建設する新工場では、ベトナム工場で1次加工を行った製品を名古屋港で荷揚げし、組み立て・溶接・塗装などを行い、名古屋圏・関東圏を中心とした現場に搬出する狙いがある。ベトナム工場も現在、約4000平方bの工場増築計画を進めており、20年1月に稼働する予定。佐々木一道社長は、立地する木曽岬干拓地について、同社の弥富工場や名古屋港ターミナルに近いことのメリットを挙げ、「事業の効率化と拡大を目指し、現在の23億円の売り上げを3〜4年後には40億円に伸ばしたい」と話した。
立地協定締結式には、渡邉信一郎三重県副知事、加藤隆木曽岬町長が出席した。今回の進出により、第1期分の92%の分譲が完了したことになり、県では未分譲分を含めて第2期分譲を開始する考えだ。
提供:
建通新聞社