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建通新聞社(東京)
2020/03/25

【東京】4週8休達成は6割 関東地整

 国土交通省関東地方整備局は、管内の建設現場を対象に生産性向上や担い手確保・育成に向けた取り組みの実施状況に関する「2019年度巡回現場会議」の調査結果をまとめた。4週8休の取得率は60%で、前年度対比で17ポイントアップした。週休2日を実施しなかった現場では「工期が不足していたので希望しなかった」など、不十分な工期設定が週休2日の障壁となっていることを指摘する意見が出た。
 巡回現場会議は、監理技術者や現場代理人へのヒアリングを行い、担い手確保の取り組みの進捗(しんちょく)確認や、事務所・出張所の受注者対応の改善のために実施している。今回は19年10月末から20年1月末にかけて、30事務所の90現場を調査した。
 ヒアリング対象のうち、週休2日制の適用工事は90%(81現場)。内訳は、発注者指定が9%(8現場)、受注者希望が81%(73現場)。受注者希望型のうち、実際に週休2日を希望したのは49現場だった。
 4週8休を達成できていた現場からは「下請けから多少の抵抗はあったが、1カ月の工程を先に示して協議し対応した」といった声が寄せられた。
 工期設定については、「適切」「おおむね適切」とする回答の合計は74%で、前回の調査と比べ1㌽アップとほぼ横ばい。工程表の参考開示を「有効」とする回答は64%(51現場)だった。
 工事書類の量は、「適切」が19㌽増の73%(66現場)。「昔に比べて少なくなった」「ASPで楽になった」との意見があった。
 この他、主な調査結果としては、受注者からの問い合わせに迅速に回答する「ワンデーレスポンス」の実施率が6㌽アップの91%(82現場)。
 設計図書の条件明示については「適切」が19㌽アップの52%(45現場)。
 設計成果と現場の整合についても「適切」が17㌽増の36%(31現場)。ただ、それでも「不十分」が40%(34現場)、「不適切」が24%(21現場)と大きな割合を占めている。

提供:建通新聞社