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滋賀産業新聞
2020/03/25

【滋賀】彦根市 農地防災ため池等の整備

 彦根市は、受益面積が2f以上の防災重点ため池18ヵ所(18ため池)を対象に、新年度事業で農地防災ため池等整備事業の一環として「耐震調査」に取り組む。
 今回の耐震調査は、18ヵ所のため池の内で仏生寺町の匿谷池(かくれたにいけ)など15ヵ所を「農村地域防災減災事業」、里根町の池下池など3ヵ所を「農業水路等長寿命化防災減災事業」の国庫補助を受け、それぞれ実施する計画。
 西日本豪雨等で多くの「農業用ため池」が決壊し、尊い人命を含め甚大な被害をもたらしたことから全国的に、早急にハザードマップの作成および耐震調査を行うことが求められており、彦根市でも地域の実情に応じた「防災減災体制の推進と管理体制の強化」を図るため、農業用の防災重点ため池の耐震調査を実施。
 耐震調査の結果を踏まえて耐震性や安全性の評価を行い、耐震補強が必要と判断された農業用ため池については、次年度以降に耐震補強に向けた計画を策定し、耐震設計および耐震補強工事を実施していく方針。
 農村地域防災減災事業で耐震調査の実施を予定する農業用ため池は、匿谷池(仏生寺町)、村木池(正法寺町)、吸蒲池(すいがまいけ・同)、甲ケ谷上池(野田山町)、甲ケ谷下池(同)、八反池(はったんいけ・正法寺町)、安楽坊池(同)、上池(同)、里ケ谷上池(野田山町)、里ケ谷下池(同)、奥ノ坊池(甲田町)、山ノ神池(同)、吉ヶ谷池(野田山町)、入谷池(鳥居本町)、奥ノ谷池(笹尾町)の計15ため池。
 また、農業水路等長寿命化防災減災事業では、池下池(里根町)と湯ヶ谷溜池(荘厳寺町)、葭谷池(あしたにいけ・野田山町)の3ため池を対象に、それぞれ耐震調査を実施する予定。
 これら15ため池の耐震調査には総額で9000万円、3ため池の耐震調査には1800万円の調査費をそれぞれ見込み、今年度の補正予算および新年度予算で予算化を図り、補正分については新年度へ繰越して調査業務を進めていく考え。

提供:滋賀産業新聞