名古屋高速道路公社は、都心へのアクセス性向上を目指し、新洲崎ジャンクション(JCT)部に新たに出入り口を設ける計画で、技術提案・交渉方式の採用を決めた。対象事業は出入り口部と同部につなげる渡り線築造に伴う実施設計と工事。5月中旬に契約手続きに関わる説明会を開き、7月中旬に公告する予定だ。同方式の採用は公社初の試み。
技術提案・交渉方式は「(仮称)名古屋都心アクセス事業(新洲崎工区)」として予定。工事内容は実施設計後に確定するが、新設分離桁2410b、既設一体桁1050b、新設橋脚31基、既設橋脚との接合23基、場所打ち杭338本、ケーソン基礎4基を想定している。主要材料は鋼重1万5590d、コンクリート1万9400立方bを見込む。
契約手続きの説明会では、事業規模、概略工程、技術提案内容、契約の流れ、応募要件などを示す。
主な参加資格要件は、▽土木工事および鋼橋工事の異工種JV(乙型)▽構成員数は総数2〜9者(土木工事1〜3者、鋼橋工事1〜6者)▽公社格付けは一般土木工事、鋼橋工事各AまたはB等級とし、いずれも構成員のうち1者はAとする▽異工種JVの代表者は構成員で決定。要件を全て満たす場合は単体での参加も可―など。
計画では、新洲崎JCT部に名駅通に接続する出入り口を新設する。入り口は環状線と高速2号東山線に、出口は環状線、東山線のいずれからも接続できるようにする。
都心へのアクセス向上に向けて名高速はこの他、黄金出入り口付近のフルインターチェンジ化などを計画しており、いずれもリニア中央新幹線の2027年の開業を見据えた事業となっている。順次事業化を見込むが、黄金については今後発注時期や発注方式を検討するとしている。
提供:建通新聞社