富山市が進めてきた富山駅路面電車南北接続事業が完了し、21日に営業運転を開始した。同日、オーバード・ホールで開業記念式典が開かれ、来賓・関係者ら約2000人が「富山市民 100年の夢」実現を盛大に祝った。
同事業は、駅北側で旧富山ライトレールが運行したLRTと、南側で富山地方鉄道が走らせる市内電車のレールを駅高架下で接続し、全長約15キロのLRTネットワークを形成するもの。乗換なしで南北を移動できる直通ルートが3路線あり、北端の岩瀬浜と駅南の3方面(環状線、南富山駅前、富山大学前)を結ぶ。
式典では、森雅志市長が「路面電車南北接続事業はコンパクトシティ政策の一つの到達点。富山駅の交通結節機能の強化や中心市街地の活性化などが期待される」とした上で、「さらなる市勢の発展と市民の福祉向上のため、本日を機に新たなステージに向かって踏み出さなければならない」と式辞。来賓の佐々木紀国土交通大臣政務官、逢沢一郎LRT推進議員連盟会長、石井隆一知事が祝辞。記念映像が披露された後、女優で特別副市長の柴田理恵さんと市内中学生5人が「未来都市への宣言」を行った。