石川県立中央病院建設事業完工式が20日、金沢市鞍月東2丁目の病院正面玄関横で開かれ、谷本正憲知事や福村章県議会議長、安田健二県医師会長、施工業者ら関係者が出席し、一大事業の竣工の喜びを分かち合った。
同事業は老朽化した旧病院の隣接地において新病院を建設した。15年3月に新病院が起工し、18年1月から診療を開始していたが、今回、旧病院の解体や外構、植栽を経て事業全体が完工した。あいさつで谷本知事は「今回の整備では来院者が雨天時でも濡れることがないよう駐車場から病院までの通路に屋根を設置するなど、さらなる利便性の向上を図った。季節感あふれる樹木を植栽しており、来院者が季節の移り変わりを実感できるようすることで心身ともに療養できる環境を作り出していく。本日、名実ともに病院の完成を迎えたところであり、これからも県民の安全安心の最後の砦として、その使命をしっかり果たしていく」と決意表明するともに関係者へ謝意を示した。福村県議会議長、安田県医師会長もそれぞれ祝辞を述べた。
このあと、谷本知事が揮毫した病院銘板石を関係者で除幕すると、参加者から拍手がおこった。この銘板石は白山市尾添で採取した花崗岩で横幅約2・5メートル、高さ約1メートル。
病院はS造一部SRC造地下1階地上10階建て延べ約6万2000平方メートル。病床数は630床。敷地面積は約8万8000平方メートル。駐車台数は900台となる。