総務省がまとめた2019年度(12月末時点)の公共事業施行状況によると、神奈川県の契約率は80・2%だった。前年度同期に比べて1・2ポイントダウンしたものの、全国の都道府県平均71・8%を大きく上回る水準。政令市の状況を見ると、横浜市は前年度同期から1・8ポイント下落したものの、全国の20政令市平均74・5%を上回る79・8%となった。3政令市を除く県内市町村は、前年度同期の72・6%から75・2%へ上昇している。
全国の都道府県・市区町村について、18年度から繰り越された予算と19年度予算の合計額(国庫補助事業と地方単独事業を含む)をベースに集計したもの。調査項目は予算計上額と契約済額、支出済額。
神奈川県の予算計上額は2058億円。このうち契約済額は1650億円、支出済額は634億円だった。
横浜市は予算計上額4330億円のうち3454億円を契約済み。支出済額は1352億円だった。
川崎市は予算計上額1595億円のうち77・1%に当たる1230億円を契約。前年度同期比で3・6ポイントのアップ。支出済額は423億円。相模原市は420億円のうち281億円を契約している。契約率66・9%は前年度同期から0・2ポイント下落した。134億円を支出している。
また、政令市を除く県内市町村の予算計上総額は2028億円で、うち1526億円を契約済み。支出済額は639億円。契約率75・2%は、前年度同期比2・6ポイントの上昇。全国区市町村の契約率は72・1%だった。
なお、全国の都道府県、市区町村を合わせた予算計上額は24兆2910億円。契約済額は17兆5618億円、支出済額は7兆6228億円。契約率は72・3%で、前年度同期より1・1ポイント上昇した。
提供:建通新聞社