第3回富山県武道館機能を有する多目的施設整備基本計画検討委員会(会長・久和進北陸経済連合会長)が18日、県庁で開かれ、規模約1万4000平方メートルや事業費などを盛り込んだ基本計画素案について協議した。
素案によると、施設のコンセプトとして武道競技の振興・競技力向上、スポーツ振興・健康増進、地域活性化・防災力向上を設定。延べ床面積は1万4000平方メートル程度で、▽主道場(スポーツホール)6000平方メートル(競技面、観客席4000〜5000席、大会諸室等)▽武道場2000平方メートル▽健康増進施設1000平方メートル(トレーニング室、ジョギングコース)▽管理・サービス、防災機能5000平方メートル(避難所・備蓄倉庫、ホワイエ、会議室等)―を配置する。整備候補地の民間駐車場敷地は、富山地鉄ゴールデンボウルに隣接する富山市千歳町1丁目の面積約6000平方メートルで、JR富山駅から徒歩7分の距離に位置する。概算事業費は85〜95億円と試算した。
5GやICTの最新技術、県産材を積極的に活用。富山、高岡武道場を県営としては廃止し、施設の活用を地元市らと協議するとした。
石井隆一知事は「パブリック・コメントを経て、20年度は基本計画をまとめ、基本設計に着手する。県民の知恵を結集し、夢や感動を発信できる施設にしたい」と述べた。当初予算案に1億700万円を計上した。21年度は実施設計、建設工事に着手し、北陸新幹線敦賀開業に合わせて23年夏の開館を目指す。