大阪府立病院機構大阪はびきの医療センターは、センター敷地を有効活用するため、地域包括ケアシステムに関連する民間施設の誘致を計画、10月ごろに民間事業者を公募する方針だ。センターでは、民間事業者の公募に先立ち、事業アイデアなどを募るサウンディング型市場調査を実施、4月17日まで参加申請を受け付けている。調査結果は6月上〜中旬に公表する予定だ。
同センターは羽曳野市はびきの3ノ7ノ1に位置。敷地内では現在、2022年度の開業を目指して新病院の建設計画(実施設計・施工=竹中工務店大阪本店)が進められている。今回の対象部分は新病棟南側の面積約6230平方b。ここに病院機能と連携した民間施設を誘致し、新病院との同時オープンを目指す。
事業敷地は賃貸とし、利用期間は最長で50年間。病院の次期建て替え用地として使用するため、50年後に更地に原状回復した上で返還することを求める。
対象地の用途地域は第一種(一部第二種)中高層住居専用地域(容積率200%、建ぺい率60%)。主な用途は住宅、共同住宅、店舗、病院、学校、老人福祉施設など。
想定する施設は、リハビリを中心とする在宅復帰支援機能を備えた複合施設で、具体的には▽リハビリ拠点▽在宅復帰支援施設▽ターミナルケア▽調剤薬局▽クリニック―など、新病院と連携・サポートする多様な民間施設をイメージしている。サウンディング調査では、施設の規模や構造などの提案も求める。民間事業者との対話は4月22〜28日に実施する予定だ。
提供:建通新聞社