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　富山県農林水産部は２０年度、氷見栽培漁業センター改修として基本・実施設計に着手する。当初予算案に７８００万円を計上した。
　老朽化した施設の改修整備を進めるほか、教育・産業観光の活用に向けて展示・研修用スペースの確保、観光コースへの組み入れを図る。栽培漁業推進方策検討会で示された基本方針案では、クロダイの既存施設活用を含め、増産にも対応できるよう種苗生産施設の整備が盛り込まれた。
　沖合からの海水取水管（φ４００ミリ高密度ポリエチレン管約３００メートル、取水量４８００立方メートル／日）は、定期的なメンテナンスを行うことにより長期の活用が可能であり、海水取水量を縮減できる海水循環システムを導入。小中学生の社会見学や産業観光ニーズについては、氷見市との連携などを検討する。
　年度内に栽培漁業推進の基本方針をまとめ、８月までに具体的な推進方策を策定する。
　氷見市姿の氷見センターは７８年３月に稼働し、クロダイ、クルマエビの種苗生産を行っている。クロダイ生産棟５３０平方メートル、魚類生産棟７６０平方メートル、餌料培養棟６７２平方メートル、屋外飼育槽、管理棟などを備える。