横浜市水道局は2020〜23年度を期間とする新たな中期経営計画の原案で、水道施設の建設改良費を総額1487億円と見積もった。前計画(16〜19年度)に比べ30%増で、水道事業会計1391億円(28%増)、工業用水道事業会計96億円(57%増)の内訳。西谷浄水場の再整備や相模湖系導水路の改良、工業用水道・東寺尾送水幹線の更新などが押し上げた格好で、このうち東寺尾送水幹線については24年度以降を含む上流側6・9`の工事スケジュールを明示した。3月末に正式な計画を策定する。
水道事業会計の建設改良費は▽基幹施設整備=354億円▽配水管整備=926億円▽その他=110億円―を積み上げた。西谷浄水場の浄水処理施設と相模湖系導水路の改良でそれぞれ設計・施工(DB)事業者、西谷浄水場の排水処理施設再整備で設計・施工・運転維持管理(DBO)事業者を選んで工事に着手する他、峰配水池の耐震化に関わる計画・設計(20〜23年度)、相模ずい道と横浜ずい道の健全度調査(20〜21年度)などを進める。更新需要が増える大口径送配水管路のDB試行にも取り組む。
一方、工業用水道会計の建設改良費は施設整備91億円とその他4・5億円で構成。東寺尾送水管幹線の更新は上流側6・9`の工事を▽区間1(2・2`)=19〜24年度▽区間2(2・7`)=25〜28年度▽区間3(2`)=28〜32年度―に実施するとしている。
提供:建通新聞社