松本市は、2020〜22年度までの3カ年実施計画をまとめた。計画では、新庁舎をはじめとした大型事業や学校・保育園の施設整備などハード・ソフトあわせた計391事業をあげている。
新庁舎建設事業は3カ年で総額41億8783万円を試算した。20年度に基本設計の着手を目指している。新市長の方針に左右されるため、同事業は流動的になるもよう。
文化・教育施設関連は、2月議会で工事の請負契約が議決された「基幹博物館」の整備は3カ年で81億2103万円。そのほか、美術館大規模改修に20億0028万円、まつもと市民芸術館施設・設備整備に7億2495万円、新科学館整備に9億5902万円−など。
学校施設関連では、新給食センターの整備および既存給食センターの改修事業に3カ年で4000万円を用意する。波田と梓川の給食センター、西部給食センターの老朽化が進んでいるため、基本構想の策定やPFI方式の導入を検討のうえ整備を進める。校舎等の長寿命化改良事業は18億4002万円、小中学校プール整備事業は5億2624万円、小中学校施設整備事業は1億0562万円を3カ年でそれぞれ用意する。
松本城の整備関連は、南・西外堀復元事業に10億9840万円、天守耐震対策事業に3億8989万円、堀浄化対策に6560万円、黒門・太鼓門耐震対策に6399万円−などを投じる。
普通建設費は81〜104億で推移 実施計画には、2024年度までの中期財政の見通しも試算されており、2021年度から2024年度の会計規模は925〜944億円程度で推移する予定。普通建設事業費(投資可能額)は、21年度が104億円、22〜24年度は81〜97億円台を見込んでいる。
提供:新建新聞社