滋賀県総合企画部国際課は、彦根市にある「ミシガン州立大学連合日本センター」のセンター棟外壁の修繕工事を計画しており、20年度の単年度で設計と施工を実施する考えだ。
計画は、彦根市松原町地先にある敷地1万4794平方bのミシガン州立大学連合日本センター内に建てられているセンター棟・RC造2階建、延2785平方bの外壁改修工事を行う。
同センターは、ミシガン州の15の州立大学の連合体として89年(平成元年)に創設。ミシガン州と姉妹提携を結ぶ滋賀県の協力を得て、彦根市に施設を設置し、大学生・大学院生が日本語や日本の歴史、宗教、政治、地理、医療、環境、文化を効果的に学ぶための教育拠点してセンター棟が建てられた。だが、建設から27年(平成29年時点)が経過し、センター棟および宿舎棟は、経年による老朽化が進んでおり、県は、施設の長期にわたる維持管理を図るために、17年(平成29年)にミシガン州立大学連合日本センター長寿命化計画(個別施設計画)を策定。17年(平成29年)から26年(令和8年)の10年計画で、現在進めており、毎年点検、定期点検を行い施設の劣化状況や修繕の緊急度を把握し施設の長寿命化を行ってきた。しかし、近々の定期点検でセンター棟の外壁の浮きが発見され、安全性に影響を及ぼす恐れがあるとし緊急を要するため、県は改修工事の計画をした。
また、所管の国際課は20年度にこの外壁改修工事の他に同施設の受変電設備更新工事などの予防保全工事も実施する予定。
なお、ミシガン州立大学連合日本センターの竣工時の設計は滋賀県建築設計監理事業協同組合(大津市)、施工(建築)は伊藤組(彦根市)と長組(同)。
提供:滋賀産業新聞