奈義町は、奈義町立中学校校舎改築基本設計業務について、プロポーザル方式により丹羽・畝森設計共同企業体を受託候補者に特定した。10月までに基本設計をまとめる。実施設計については同共同企業体と引き続き随意契約をするもようで、納期は2021年8月までの予定。実施設計完了後、速やかに工事を発注し、22年度中の建て替え完了を目指す。
対象の施設は、1969年築の管理特別教室棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ868平方b)、67年築の普通教室棟(同造2階建て延べ1258平方b)、85年築の教室棟(同造3階建て延べ489平方b)、68年と87年築の特別教室棟2棟(同造2階建て延べ781平方b、同407平方b)。
新校舎のコンセプトは「自ら考え実行する力を育み、地域住民の交流の場として利用できる施設」。多目的に使える「ナギヒロバ」を中心に、学習意欲を高めるため、本や展示物を配置できる「文化のコヒロバ」、伝統文化や生涯学習、高校生の自習スペースなどに利用できる「地域交流センター」、ICTインフラを完備した「多目的ルーム」などを整備する。ナギヒロバと1階コア部分を耐震鉄筋コンクリート造、2階床を鉄筋コンクリートフラットスラブとし、改修を容易化し、型枠を省略しコストの削減も図る。その他部分は木造を使用し、6b以下の県産材を使った在来工法とする。総延べ床面積は5494平方b。
なお、仮設校舎は設置せず、屋内運動場と武道場は既存施設を引き続き使用する。想定総事業費は約18億円。
「提供:建通新聞社」