名古屋市観光文化交流局は3月12日、国際展示場の新第2展示館の拡張整備で、全体整備費に470億円を推計していることを、市会2月定例会の経済水道委員会で明かした。現在整備を進めている新第1展示館が供用を開始する2022年秋以降の着工を想定し、20年度は基本計画を策定する。
新第2展示館は、展示面積で2万7000平方bを確保する2層構造を構想。搬入する大型車両や待機車両が周辺道路に滞留する事態にならないよう、バックヤードエリアも2層化することで、円滑な搬入作業の実現と周辺道路への車両滞留を防ぐ考えだ。事業費の推計値は、新第2展示館本体が380億円、バックヤード施設・付帯施設が90億円と試算する。建設地は、現第2展示館の位置を構想。
新第2展示館は、26年アジア競技大会までに完成させる。22年10月に供用開始予定の新第1展示館(展示面積2万平方b、施設全体の延べ床面積は約4万平方b)、既存の第3展示館(展示面積1万3500平方b)と合わせ、全体の展示面積を6万平方bまで拡張する。
その後、リニア中央新幹線の開業や県国際展示場の稼働状況などを見極めて、第3展示館の拡張整備を検討する。
実現すると、全体展示面積8万平方b規模が確保でき、東京ビッグサイトや幕張メッセとも規模面で大きく見劣りしない展示面積を確保できることになる。
提供:建通新聞社