国土交通省関東地方整備局は横浜港・本牧ふ頭(横浜市中区)のCD突堤間に建設する岸壁の細部設計を始める。水深7・5b、延長300bの内貿コンテナ船用岸壁で、ケーソン15函の製作・据え付けなどで造る計画。これに伴う業務の委託先を簡易公募型競争入札(総合評価方式)で決めるため、所管の京浜港湾事務所が建設コンサルタント等Aの競争参加有資格者から3月16日まで参加表明書、4月10日まで技術提案書を受け付けて4月27日に開札する。別途委託する施工法検討業務とともに2020年度内に成果を得て、21〜23年度の3カ年で工事を進める見通し。
新本牧ふ頭の整備や本牧ふ頭の再編を内容とする事業(19〜31年度)の一環として、CD突堤間の既設波除堤から40b沖を法線する形で建設し、載貨重量1万d級の内貿コンテナ船が着岸できるようにする。工事費26億円(本体工15億円、裏込工7億円、上部・付帯工4億円)。横浜市が背後の水面を埋め立てて面積5・7fの埠頭用地を造成する。
基礎捨石で海底にマウンドを設け、長さ約20b×幅約10b×高さ約10bのケーソン15函を製作・据え付けた後、裏込工やエプロン幅20bの上部工などを行って完成させる計画。日本港湾コンサルタント(東京都品川区)が3月13日の履行期限で基本設計を進めている。
細部設計ではケーソンの構造部材構成や諸元を詳細に定めて▽側壁・隔壁・底版・フーチングの配筋計算▽マウンド洗堀沈下によるケーソン部材耐力検討▽CD突堤岸壁との接合箇所の構造形式検討―などを実施。その上で、工事に必要な数量を計算して各種図面を作る。21年2月26日までに成果をまとめてもらう。
―施工法検討は別途プロポで委託先―
一方、別途委託する施工法検討業務では、CD突堤間の狭い海域で▽基礎工▽仮設工▽本体工▽裏込工―などを行う方法や工程を具体化し、概算工費を算定する。新本牧ふ頭(横浜市中区)の直轄整備を巡る道路護岸や中仕切り堤、荷さばき地の施工方法の検討なども併せて行う。こちらは簡易公募型プロポーザル方式で委託先を決めることとし、京浜港湾事務所が建設コンサルタント等Aの競争参加有資格者から3月16日まで参加表明書、3月25日〜4月9日に技術提案書を受け付けて、4月21日に特定通知する予定。税込み参考業務規模2700万円程度。21年3月19日が履行期限となっている。
提供:建通新聞社