羽咋市は新年度、老朽化している「市営はまなす団地」(千里浜町)の建て替えに向け、公営住宅建設基本プランの策定に着手する。当初予算案に関連経費250万円を計上、移転整備候補地の選定などを進める。
県営住宅に隣接する「はまなす団地」(RC造4階建て、3DK計24戸)は1976(昭和51)年に建てられた。施設全体の老朽化が進んでいることを受け、市は建て替える方針を固めた。移住定住促進を目指し、子育て世代らの入居を視野に、まちなか周辺での新設へ検討を本格化させる。
市は今年度、おおむね20年後を見据えた人口減少や高齢化に対応したコンパクトで持続的なまちづくりの推進へ向け、立地適正化計画の策定作業を進めている。羽咋駅から半径800メートルを中心に「都市機能誘導区域」(68ヘクタール)と「居住誘導区域」(143ヘクタール)を設定しており、市はこの居住誘導エリア内で新たな公営住宅の建設候補地の選定に着手する方針だ。
基本プランでは、新設公営住宅のほか、島出、御坊山の既存定住促進住宅についても検討し、今後の具体的施策に必要な基礎資料をまとめる。立地適正化計画の居住誘導区域では、35年の若者・子育て世代を対象とした人口目標値を1442人に設定している。
公営住宅を巡っては、18年度に長寿命化計画(12年2月策定)の内容を改定し、改修や建て替え事業の実施方針を設定していた。同業務は東洋設計が担当した。