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日刊建設タイムズ社
2020/03/12

【千葉】新年度に実施設計着手/県環境生活部県民生活・文化課/県文化会館大規模改修/21年度着工、聖賢堂は解体

 県環境生活部県民生活・文化課は、県文化会館大規模改修事業で新年度、実施設計に着手する。当初予算に3億3581万6000円を計上した。予算の内訳は実施設計費約2億3000万円と国有地整理約1億600万円。同事業は、建築後50年以上を経過し建物の老朽化が進んでいることから、「県有建物長寿命化計画」に基づき、外壁補修、天井改修、バリアフリー対策などの大規模改修を実施する。新年度に実施設計を行い、2021年度に着工する予定。
 基本設計は本年度、県土整備部施設改修課が簡易公募型指名競争入札で千都建築設計事務所(千葉市美浜区真砂3―1―2)に委託。今月17日までの工期で作業を進めている。落札額は6930万円(消費税抜き)だった。
 改修は▽安全性の推進▽バリアフリーの推進▽ライフサイクルコスト縮減▽長寿命化の推進▽利用者の快適な環境づくり▽環境負荷の低減――を基本に実施する。
 基本設計の委託段階では、安全性の推進として、ホール・ホワイエ天井の改修、消防・非常用設備の更新などを実施。バリアフリーの推進は、エレベーターの新設(2基)やスロープ整備など。ライフサイクルコスト縮減を目指し、効率的・経済的な維持管理が可能となるよう、空調設備の更新、館内照明LED化などを行う。長寿命化の推進では、築80年までの使用を目標に、建物全体の内外装、電気・機械設備などを改修。利用者の快適な環境づくりを目的として、舞台設備の改修、ホール客席の更新、トイレの洋式化、カフェの設置などを予定。環境負荷の低減に向けては、再生可能エネルギーの活用や省エネルギー機器の導入を図ることとしていた。
 工事は休館して実施。休館中は仮設建物の設置または、事務所の移転を検討する。隣接する聖賢堂については、文化会館の大規模改修に合わせて解体する。
 県文化会館は1965年10月に着工し、67年4月1日に開館した。当時の設計は大高正人氏(大高建築設計事務所)。施工は戸田建設。
 また、95年から96年にかけて大規模改修を実施している。施工は建築を戸田・松栄JV、電気設備を関電工、空調設備を東洋熱工業、衛生設備を大和設備工業が担当した。
 敷地面積は3万3069・85u。施設は本館と聖賢堂で構成。本館はRC造一部SRC造地下3階地上3階建て延べ1万942・77u(建築面積7146・44u)。施設内容は、大ホール(4631u)が固定席1790席(うち車椅子用3席)、楽屋7室。小ホール(662u)は固定席252席、練習室5室。
 一方、解体する聖賢堂はRC造延べ1510・67u(建築面積1014・80u)。施設内容は会議室4室。k_times_comをフォローしましょう
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