穴水町は新年度着手する役場庁舎(川島)の耐震化改修事業について、「アウトフレーム工法」でく体の柱を補強する計画だ。当初予算案に工事費など関連経費11億1144万円を計上した。予算案の可決後は、発注準備を進め、町議会6月定例会での請負契約承認の議決を経て7月の着工を目指す。
現庁舎(RC造3階建て延べ4154・20平方メートル)は1973(昭和48)年に完成し、設備機器などを含め施設の老朽化が進んでいる。これまでに行われた耐震診断では、く体部分の耐震性に問題はなかったが、81年の新耐震基準以前に建てられていることから、町は地震など大規模災害に備え、耐震改修工事を実施することにした。
工事では、アウトフレーム工法を採用し、新設フレームで柱の耐力を増加させるほか、電気や給排水設備などの改修を実施し、防災拠点としての機能強化を図る。21年3月の完成を目指す。耐震診断や設計は山岸建築設計事務所(金沢市)が担当。
財源については、新年度が最終年度となる国の緊急防災・減災事業債などの地方債を活用し、町の実質負担額を5億円程度に抑える方針だ。