横浜市は国際園芸博覧会(花博)に関わる市の基本計画案を2020年度に作成する。実施事業や会場の中身などをより具体化して開催につなげるため。これに伴う業務(税込み概算価格1億9000万円)の委託先を公募型プロポーザル方式で選ぶこととし、「各種調査企画」と「建設コンサルタント等の業務」の競争参加有資格者に単体か3者以内のJVで参加してもらう。3月19日まで参加意向申出書、4月10日まで提案書を受け付けて5月中〜下旬の特定を目指す。
メインテーマに「幸せを創る明日の風景」を掲げ、旧上瀬谷通信施設(瀬谷区・旭区)のうち80〜100fを主会場にして27年3〜9月に開く。190億〜240億円程度の会場建設費や1500万人以上の来場を見込む。19年9月に国際園芸家協会(AIPH)から開催申請の承認を得た他、開催主体となる国も有識者会議での検討などを経て20年2月にAIPHへ政府支持書を提出した。
業務委託では国などの関係者と調整しつつ、有識者を交えて▽事業コンセプトの検討▽展示出展方針の検討▽行催事方針の検討▽会場構想の深度化(構成、動線、施設規模・配置、景観)▽グリーンインフラ計画の検討▽建築物と大規模工作物のデザイン方針の検討―などを実施。運営収支や会場整備にかかる概算事業費、施工スケジュールを練って市の基本計画案を作る。AIPHと博覧会国際事務局(BIE)に対する報告資料の作成補助なども手掛けてもらう。21年3月26日が履行期限となっている。
提供:建通新聞社