県土整備部は10日、2020年度の建設工事総合評価に活用する「受注額(分母)」の選択を県内入札参加資格者約900社に照会した。「県工事平均受注額」を希望する場合は今月23日までに回答を求めた。
評価項目「受注額」の分母は、各社年間の県工事受注枠を決めるもので、クラス、工種ごとに「生産指標額×k1」か、過去3年度(16〜18年度)の「県工事平均受注額」とで多い額を選択できる。
照会した通知には、工種別の生産指標額と県工事受注額の上限が示してあり、主な工種は土木一般A級が3億6540万円で19年度と同額。建築一般A級は2億8680万円(19年度2億6472万円)、アスファルトA級が1億2296万円(19年度1億3650万円)、法面処理は7062万円(19年度6600万円)、港湾工事は2億7909万円(19年度3億0208万円)に設定した。
近年、県工事の発注量は増加しており、土木一般や法面処理といった工種で「県工事受注額」を選択する入札参加者が多くなりそうだ。
また、トンネル工事を受注した際、「土木一般」に加算する受注額の上限は2億0600万円(19年度2億2300万円)とし、複数年度にまたがる債務負担行為にかかわらず20年度の1年間のみ、受注額減点に反映させる。
併せて、同部は「会社工事成績」を各社に通知した。異議があれば今23日まで受け付ける。工事実績がない場合は70点として取り扱う。
日刊建設工業新聞