草津市は、中学校給食のため整備準備を進めている新しい学校給食センター「(仮称)草津市第二学校給食センター」について、必要な工事期間の見直しを行い給食開始時期の目標を21年度2学期から同年度3学期へと繰り延べた。本体工事の発注は今夏、早ければ6月議会での契約承認を経て着工を目指す。20年度当初予算案に盛り込んだ債務を含めた事業費は本体・設備・監理を合わせ約27億円となるが分離発注の有無や詳細は今後精査し決める。
事業費は、給食センター建設工事費および監理費として20年度当初に16億0506万円、21年度債務負担10億8260万円を当初予算案に盛り込んだ。先ごろ発注したセンター建設用地となる草津市集町字久保、川原町字溝原地先の計約5800平方bの造成工事(施工・竜王興産)の20年8月頃の完了後、現地着工したい考えで準備を進めている。
整備するセンターは、草津市が運営し(調理等は委託予定)市内6中学校に給食を提供する調理能力約4500食(日)、施設はS造2階建、延約3100平方b、敷地約5800平方b―。
16年度策定の給食実施基本計画の検討支援業務は創建(名古屋市熱田区)、18年度委託の用地測量は谷口測量設計(草津市)、造成設計は大日本コンサルタント(18〜19債務負担)、建築(基本・実施)設計は水原建築設計事務所(18〜19債務負担)―がそれぞれ担当。
草津市では中学校給食をミルク給食へ切り替え、その後にミルクを廃止し完全家庭弁当持参制に。保護者や議会要望を受け15年12月、市長が中学校給食を実施する方針を表明、16年度外部委員会で給食の提供手法等について各校調理や業者委託と比較し、センター方式が最適であると判断。同年度策定した「草津市中学校給食実施基本計画」に基づき、新たに施設を整備し給食センター方式による中学校学校給食の提供開始を決定。交渉を進めていた西矢倉地先の建設候補地の地権者同意を得られなかったため再度用地を選定、当初予定の20年度から21年度2学期へ遅らせた給食開始をこのほど3学期へと遅らせた。
提供:滋賀産業新聞