滋賀県は、東近江市神郷町(旧能登川町)と愛荘町川原・長野地先(旧愛知川町)を結ぶ国庫補助道路改築事業「神郷彦根線」の整備について、そのメイン工事となる愛知川を渡る長大橋の設計を年度末に完了させ、5月から6月頃に下部工の工事発注を行う。その後、9月議会で承認をもらい選定業者と本契約を結び、秋頃の着工を目指す。
計画の橋梁は、道路規格が第3種・第2級。設計速度が60q/時。上部はPC8径間連結コンポ橋で、延長は316・5b×全幅は18・3〜15・3b(有効幅員17・5b〜14・5b)。下部は逆T式橋台2基、張出式橋脚7基で構成。橋台・橋脚で使用される場所打ち杭は、▽φ1500_×L23b×8本、▽φ1500_×L13・5b×15本、▽φ1500_×L13b×15本、▽φ1500_×L13b×15本、▽φ1500_×L8b×15本、▽φ1500_×L8・5b×15本、▽φ1500_×L9b×15本、▽φ1500_×L7b×15本、▽φ1500_×L8b×10本―以上。
同事業は、同路線全線約11・1qのうち、東近江市神郷町から愛知郡愛荘町川原・長野までの約2q区間を改築するもの。国道8号が愛知川を渡る「御幸橋」付近に集中している交通をこちらに分散させ、渋滞を緩和することが狙い。同路線は、03年(平成15年)に地元の住民参加による「のとひこ道づくり検討委員会」で、当初は「能登川彦根線」の名称でルート等が決定された。愛知川が渡れるようになることで、地域間の交流や地域活性化につながるとして、地元からも期待が集まる。
これに係る設計業務を日建技術コンサルタント(大阪市中央区)が担当。
なお、所管の道路課は、この橋梁を県道553号(今簗瀬線)から同河川対岸の堤防まで架ける計画をしているが、その堤防から、県道206号(神郷彦根線)まで繋ぐ橋梁を設置する計画も別に進めている。
提供:滋賀産業新聞