知名町は9日、「あしびの郷・ちな」の敷地内に計画中の新庁舎建設について、基本設計に関する公募型プロポーザルの支援業務を県住宅・建築総合センターに委託することを明らかにした。実施要領の公告は、当初予定から先送りして4月中に行う見通し。県内設計事務所の参加も視野に公募内容を詰め、7月中の受託候補者決定を目指す。建物規模はRC造2階建2500u程度、建築工事費(外構含む)は約12億円を想定。2020〜21年度の基本・実施設計を経て、21〜22年度で工事を進める方針だ。
町では当初、1月中にプロポを公告する予定だったが、実施体制等を考慮してスケジュールを見直し。19年度3月補正予算案に500万円の委託料を計上し、支援業務を外部委託して進めることを決めた。今後、県住宅・建築総合センターと連携して詳細を詰め、4月中の公告を目指す。
公募に当たっては、県内設計事務所の参加も考慮し、過去の実績等を含めた要件を検討。参加表明書の受け付けから技術提案書の提出を経て、プレゼンテーション・ヒアリングへと移行する。順調に進めば、7月中に最優秀提案者が決定する見通しだ。
以後は、基本設計が8〜12月、実施設計(随意契約を予定)は21年1月からの4〜5カ月間を想定。設計にかかる予算額は約4800万円を見込み、6月補正での予算化を視野に入れる。建築工事費(外構含む)は約12億円を算出し、工事は21年度に発注、2カ年計画での整備となる。
新庁舎の建設場所は瀬利覚2362外(敷地面積約2300u)。水利事業所向かいの未舗装箇所に予定し、現地では3月末までの期限で地質調査(ユニオン技術)が進んでいる。
基本計画によると、新庁舎は地中熱や風力による再生可能エネルギーの活用も検討するほか、敷地内にはS造の車庫・書庫も設ける。